日本では、梅雨時期になると、美しい水辺には蛍が飛び始めます。
蛍は、美しい環境の残る場所でしか見られません。
蛍の見頃、曇っていて月明かりのない漆黒の夜の風の少ない蒸し暑い日の夜19:30~21:00頃がおススメです。
今年はのんびりと蛍を鑑賞してみたいという方に関東で蛍が楽しめる場所をご紹介します。
蛍鑑賞の見頃は?
一般的にホタルの見頃は、初夏といわれています。
ですが、南に行くほど時期が早いといわれています。
九州では5月頃に鑑賞できる地域もあります。
同じ地域でも、年度によって天候や気温差があり見られる期間や蛍がその年初めて見られる初見日が異なります。
地方に行かれる際は、天候や初見日をご確認されてからの方がよろしいかと思います。
蛍が見れるスポット関東ならどこが良い?
天候によっては開催中止となることもあるので、チャンスは少ないので、ぜひ、心から楽しみましょう。
5月から始まっているところがあります。
「 ほたるの夕べ 」
期間:7月13日(日)まで
会場:ホテル椿山荘 東京
最寄:江戸川橋駅 もしくは 池袋から送迎バスも出ています。
都内では数少ないホタルの名所のひとつです。
ホテル椿山荘東京の庭園では、世界に約2,000種、日本に44種が生息していると言われています。たくさんの種の中でも成虫時によく光るのは一部の蛍だけで、一般的によく知られているのは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
ホテル椿山荘東京には、5月下旬~6月中旬からゲンジボタルが、6月中旬~7月中旬ヘイケボタルが瞬きます。
体が大きいゲンジボタルはほたる沢で、小さいヘイケボタルは古香井付近で楽しめるそうです。
美しく舞うゲンジボタル、可憐に光るヘイケボタル。
2種のほたるの違いを見比べる楽しみもあります。
「 ほたるの洞窟ビオトープ 」でのほたる観賞は、室内環境の生物空間を設置。
悪天候の時は姿を現さない蛍ですが、庭園が雨天時でもここでは飛翔や光点滅の姿を見せてくれるかもしれません。
園内の石焼料理「 木春堂」敷地内にも、蛍の棲む生物空間が昨年作られました。
鮨処「 中庵 」でも楽しめるそうです。
6月から鑑賞できるところ、5か所ご紹介します。
「 蛍の夕べ 」
期間:6月6日(土)~14日(日)
会場:三溪園
最寄:桜木町駅 2番乗り場《市バス8・148系統》約25分 本牧三溪園前下車・徒歩5分など
ライトアップされた三重塔とハナショウブが迎える庭園の奥には、園内で羽化したホタルがほのかに光り、幻想的な風景が広がります。
安全上、観覧区域を限定されますが、外苑奥の小川周辺、横笛庵、寒霞橋の辺りで蛍を鑑賞することができます。
週末の混雑を避けられるよう平日の夜間も開園されるのは、嬉しいです。
通常非公開の旧燈明寺本堂内部で、虫かごに入った蛍を観ることができ、こちらは週末限定でオープンされるそうです。
午後8時30分まで入園でき、閉園午後9時です。
「 ホタルの夕べ 」
期間:6月13日(土)~28日(日)
会場:夕やけ 小やけ ふれあいの里
最寄:京王高尾駅・JR高尾駅北口から、西東京バス陣馬高原下行きで約30分「夕焼小焼」下車
童謡「 夕焼小焼 」のモデルとして知られています。
八王子市上恩方町にあるレクリエーション施設「 夕やけ小やけふれあいの里 」。
ここでは、東京の奥座敷と呼ばれる自然の中、北浅川の清流と園内小川で育った天然のホタルが幻想的に飛び交う姿が鑑賞できます。
イベント開催時間内は入園無料で、時間午後6時から午後9時までなので、お間違えないようにお気をつけください。
「 ホタル見night! ~生物園夜間特別開園~ 」
期間:6月6日(金)~ 22日(日)までの毎週金・土・日曜日
会場:足立区生物園
最寄:東武竹ノ塚駅東口から、東武バス花畑団地行き(保木間仲通り経由)または綾瀬駅行きで5分
足立区生物園では様々な生物を観察でき、ホタルが活発になるシーズンに行う夜間特別開園です。
昔は足立区でもホタルが生息していて、夏の風物詩として親しまれていました。
現在は都市化が進み、ホタルが暮らせる環境。
ホタルを見て、ホタルが暮らせる環境や自然について関心をもち、考えるきっかけとなるように生物園ではホタルの飼育を続けています。
昼間は通常開園しています。
17時にいったん閉園した後、18時より夜間開園されるとのこと。
ホタルは18時以降鑑賞可能です。
入園は20時半まで、21時閉演です。
「 久我山ホタル祭り 」
期間:6月7日(土)、8日(日)
会場:神田川会場、玉川上水会場
最寄:久我山駅
久我山商店会による恒例の「 ホタル祭り 」です。
神田川、玉川上水の2会場でゲンジボタルを放流。
公園や駅の近くでは、屋台や物産展などが行われます。
お祭りは10:00~21:00開催されており、ホタル鑑賞は日没後になります。
小雨決行、荒天時中止です。
ホタルが見れる時間帯は、午後8時前後を目指しましょう。
「 ホタル観賞会 ホタルの夕べ 2015 」
会場:渋谷区ふれあい植物センタ―
期間:6月19日(金)~ 23日(火)
会場:渋谷区ふれあい植物センター
最寄:JR渋谷駅より徒歩約12分
5日間限定 夜間特別無料開放です。
17:30~21:00と、2014年とは異なるので、お気をつけください。
入場20:15までです。
渋谷区内最大規模のホタル観賞会が行われます。
ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類のホタルを観賞することができ、ヘイケボタルは16時~19時頃が、ゲンジボタルは18時30分頃からが見頃となります。
植物園ならではの光輝く幻想的な世界を堪能できます。
下記の日程にご注意ください。
・6月22日(月)開園(期間中無休)。
・6月19日(金)~23日(火)15:00~17:30臨時閉園。
・6月24日(水)臨時休園。
まとめ
蛍は一生のほとんどを、水の中と暗い土の中で過ごすのです。
成虫になって飛んでいられるのは1週間前後。
成虫になった蛍は何も食べず水分のみを補給し、5月~6月頃オスとメスの蛍交尾して、メスが苔の中に黄色い卵を約500個産みます。
産卵から1ヶ月後 産卵された卵が孵化し幼虫となり、幼虫はすぐに水の中に入ります。
カワニナを食べながら暗い場所で成長。
川底の石の下などに潜り込み、水中で遠い春を待つのです。
翌年4月~5月頃 幼虫は水の中から陸にあがり、今度は土の中に潜ります。
上陸してから、約1ヶ月後 幼虫は蛹に変化。
蛹になって10日後 蛹から羽化して、土から出て成虫となるのです。
羽化後、成虫となり交尾相手を探すのです。
成虫になった蛍の命は残り約一週間と短命なのです。
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