礼儀には細かい日本社会。風邪やインフルエンザが流行りだす時期に
なると良く聞かれるのが「ご自愛ください。」という慣用句。
どんな意味があって、
どんなふうに使い分けたらいいんでしょうね?
ご自愛ください。の意味は?どういう時に使う?
「ご自愛ください。」
意味は、読んで字の如し。ご自身を大事にして下さい、という事です。
多くは、健康についての言葉と受け止められます。
ということで、季節の変わり目など、体調を崩しやすい時期によく使われるフレーズなんですね。
書き言葉としては、手紙やメールの末尾の結びの言葉として
使われます。もちろん、対面での会話や電話でも使えます。
男女関係なく、目上の人に使っても問題はありません。
目上の人間であっても、何かのトラブルで凹むことだってあります。
自分を責め、食欲もなくなり、みたいな先輩や上司がいることもあるでしょう。
そんな時に、「ご自愛くださいね。」と一声かけてあげる。
といった使い方も出来ますね。
相手を気遣える、美しい日本語だと思います。
ご自愛くださいを冬にメールで使う場合の例文(ビジネスメール)
・厳寒のおり、ご自愛くださいませ。
・年始ご多忙のおりではございますが、ご自愛くださいませ。
ビジネスメールなら、語尾は男女関係なく末尾は「ませ。」で結ぶのが好ましいでしょう。
例えば旅館にチェックインした時に、和服の仲居さんが案内して
くれて、部屋を出て外から襖を閉めるその時に、閉じきる一つ
手前で一旦止めてゆっくり「トン・・・」と閉めますよね。
宿泊のお客様はこの「トン・・・」に何を感じるでしょうか。
●気遣われている
●もてなされている
●旅館の風格を感じる
おヘソが45°にでもなっていない限り、良い印象以外は感じないと思います。
この「トン・・・」効果をメールで演出できるという訳ですね。
メールの場合は心穏やかに“締める”ことが出来るでしょう。
ご自愛くださいを冬にメールで使う場合の例文(親しい間柄の人へ)
「ご自愛下さい。」が登場するのは最後です。
親しい間柄とはいっても、目上の人にはある程度は丁寧さを添えましょう。その方が“ご自愛”が引き立ちます。
「ご自愛お忘れなく」といった感じで良いと思います。
同僚や後輩、目下なら、多少砕けた感じでオッケーでしょう。
「お前風邪ひいちゃったんだって?ご自愛しろよ。」
世間一般の丁寧な挨拶を「しろよ。」に繋げることで、先輩から
後輩へ、目上から目下への思いやりが感じられます。
まとめ
「お体ご自愛下さい。」
って使う人多いですよね。これには二重の意味が含まれています。
?真っすぐの直線があって
?カーブが曲がっていて
みたいなもの。こんなフレーズを聞いたら「?」と思える感覚は大事ですよ。
「ご自愛下さい。」で良いんです。
シンプルに気遣いが伝わる言葉。カッコイイじゃあ~りませんか!
賢さもアピール出来ますよ。
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