花粉症は、花粉を異物として攻撃することから起こる症状ですが、
鼻詰まりやくしゃみなど、つらい症状が続きます。
この花粉症に効果があるものとして、鼻へのレーザー治療が注目されています。
効果がありそうですけど、レーザーを使うときくと、ちょっと恐いのも正直な所。
果たして、花粉症で鼻レーザーの効果や副作用はどうなのでしょうか?
花粉症で鼻レーザー、効果はあるの?どう変わるの?
花粉症で鼻レーザーの治療を行うと、効果がある場合がほとんどです。
ただし、中には効果が感じられない方もいるようです。
効果が出にくいタイプとしては、
b.粘膜の過敏性が極度に強い人、
c.蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の人、
d.外での仕事が主で、花粉に暴露する機会が多い人
などです。
また、花粉症で鼻レーザーの治療を受けた場合、
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなど、鼻への症状には効果がありますが、
目の症状には効果はありません。
なお、レーザーに効果があるといっても、
完全に治るわけではなく、
治療する以前に比べれば鼻づまりや鼻水の症状が軽減されるという効果です。
症状が改善されれば、薬を減らしたり、
薬を飲まなくても良くなる場合もありますが、
体質そのものを変えるわけではなく、
その上、レーザー治療の効果は永続的に続くものではありませんので、
ご注意下さい。
レーザーで焼いた粘膜は徐々に再生され、粘膜の再生とともに、
効果は徐々に落ちていきます。
持続期間は個人差が大きいですが、2年程度が目安となります。
花粉症で鼻レーザー、やっぱり痛いの?術中と術後の痛みはどうなの?
レーザーで焼くと聞くと、とても痛そうに思えますが、
実際にはそれほどの痛みはないそうです。
敏感な人には多少の刺激があったり、
痛みよりも熱さを感じることはあるそうです。
「小学生でも受けられる手術」と聞けば、
少しは安心できるのではないでしょうか?
手術時間も、レーザーを照射している時間は10分程度で、
準備を含めたトータルの時間も30分程度。
日帰りの治療も可能なようです。
中には、昼休みに手術を受けて、午後から仕事をする方もいるそうです。
手術そのものは痛くありませんが、
手術後1週間程度は鼻の中がひりひりしたり、
鼻が詰まったり、腫れ、出血、鼻水、くしゃみが続く場合があります。
これらの症状は、週間程度で改善します。
花粉症で鼻レーザーの気になる副作用は?
副作用は余り無いと言われていますが、
術後の出血、鼻粘膜の過度の萎縮、鼻涙管閉塞による流涙、鼻粘膜の癒着(ゆちゃく)
などが可能性としてあります。
ただし、副作用といってもお医者さんの技術による部分もあります。
上手なお医者さんであれば、上記のような副作用の経験はほとんど無いようです。
萎縮の原因として、過度の照射の繰り返しがあったり、
流涙も、誤って鼻涙管を傷付けてしまっている可能性があります。
鼻粘膜の癒着は、照射後の通院をおろそかにしたために起こることがあります。
鼻レーザーの治療で、嗅覚(きゅうかく)が鈍くなるという口コミもあるようですが、
臭いを感じる嗅裂部(きゅうれつぶ)と
レーザーを照射する下鼻甲介(かびこうかい)とは、
場所が全く違いますので、心配する必要はありません。
評判の良いお医者さんであれば、副作用の心配はほとんど無さそうです。
まとめ
レーザー治療を行うことで、生活の質が改善する方が多いのも事実ですが、
レーザー治療は、花粉症治療の一つであり、
これだけで全てが改善するわけではありません。
他の治療方法、メリット・デメリットを良く考えて、選択しましょう。
なお、レーザー治療は、花粉症のシーズンが始まるまでに
治療を完了させておく必要があります。
つまり、花粉シーズンの1ヵ月前までにはレーザー治療を受けておく必要があります。
もし、レーザー治療を考慮しているのであれば、
早目に行動しましょう。
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