犬や猫は人に比べて食べたものをカンタンに吐くことができます。
未消化の食べ物を吐き戻して、子犬や子猫の離乳食とする肉食獣としての生態と関係があるようで、
ちょっと食べすぎたり、胸焼けをおこしただけでも吐いてしまうこともあるそうです。
もし何も食べていないのに何度も吐くようであれば、やはり何らかの病気が疑われるので、しっかり判断しましょう。
猫の吐き気が止まらない場合の対処法は?止める方法は?
止まらない嘔吐には、何か原因があり、それをつきとめなければ、
あるいはつきとめてから初めて嘔吐が止まるのか止まらないのか判断しなければなりません。
少なくとも、一日に何度も何度も吐いたり、毎日吐いていたり、体重が減ってきたり食欲がない日が2日以上続くならば病院へ行きましょう。
もし、吐いたものが毛玉やがっついて食べたご飯などで、
吐いた後、スッキリしているようであれば、問題ないと思います。
嘔吐の原因には、口の中の問題で咽頭や喉頭の炎症や胃腸の病気、
胃腸以外のおなかの中の臓器の異常や全身疾患または代謝の病気、神経系の病気があるので、
人間同様、正しく診断するには、レントゲン検査や造影検査などが必要になります。
病院へ行きましょう。
猫の吐き気が止まらない場合、食事内容のおすすめは?
吐いたのが一回きりでペットも特に変わった様子が見られなければ、少し様子を見ても構わないようです。
一番気をつけたいのが、なるべく安静にして消化管も休めてあげましょう。
猫は食べずに治す、と言われていますので、温かく落ち着ける場所を用意し、
食べ物だけでなく水も与えないようにして、半日ほど様子を見ます。
それ以降吐くことがなければ、柔らかく消化のよいおかゆのようなごはんを少量ずつあげて、徐々に普段のフードに戻しましょう。
水もできれば少し温めてあげることをおススメします。
胃を刺激しない温度にして少しずつ飲ませるようにしましょう。
猫の吐き気を止めるツボってあるの?
頭頂部や背中をさすってあげると安心します。ですが、嫌がっている時は止めましょう。
ツボは内関・外関・後三里が有名です。
脚の2本の骨の間、内側と外側です。
手首から4分の1辺りにあります。
神闕というツボは、ちょうど猫のおへそに当たるそうです。
下痢や、嘔吐に効果があります。
神闕の両脇4から5cmのところにあるツボ天枢は、大腸の動きを正常化し、内臓を活発にします。
大腸が活発になるなら免疫も強化されます。
なでであげる時は、意識して、刺激してあげてください。
猫が気持ち良い強さでお願いします。
ブラッシング・マッサージを1週間に1,2回しましょう。
その際にツボを軽く触ってあげることをおススメします。
嫌がっているか否かを見極め、無理をしないように気をつけましょう。
猫の吐き方の種類
吐き方も色々あるのでご参考になりますように。
嘔吐
胃内容物あるいは胃液を口から吐くことを言います。
その時の動作は、一般的にお腹を何回かゲボッゲボッっと動かした直後にゲ−と胃内容物あるいは胃液を吐き出します。
胃液は強酸性なので吐き出した物のpHは低い酸性だそうです。
吐出
食べた物が食道内にあるうちに吐き出されること。
一般的原因には生まれつき食道が狭くなっている先天的な異常や、生まれつきには食道は正常だったのにその後に食道炎や食道が傷つくことにより食道が狭くなってしまう後天的な異常があげられます。
食道を動かす神経の麻痺や神経の異常によるものなど。
吐出は嘔吐と違って、一般的には食後すぐに吐き戻すことが多いので、嘔吐の時のようにお腹を動かす動作もほとんどありません。
吐いた物は胃液を含まないのが普通なのでpHは中性。
喀出
激しい咳の後にゲ−ッと痰を吐き出します。
吐き出されるものは、ほんのわずかな白い泡か、量が少ないので本人が飲み込んでしまうこともあります。
喀出を嘔吐と間違えて受診される方も多いので、気をつけましょう。
喀出の場合、泡を吐いたという結果が重要な事柄ではなく、その原因となる咳をしていることが重要とのこと。
したがって、吐く、というより、咳をする、と伝ええると診断していただきやすいようです。
一般的に、咳の原因となる病気は、喉の病気、気管や気管支あるいは肺の病気、フィラリアや僧帽弁閉鎖不全症等の心臓の病気等が考えらるそうです。
心配は早く解決しましょう。
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