会社員として働いていると、異動や転勤を経験することがあります。
そんなときに意外と悩むのが、
「最後の挨拶、何を話せばいいんだろう?」
ということではないでしょうか。
特に朝礼や送別会で、
「では一言お願いします」
と言われると、
「短すぎても変かな?」
「何を言えば感じがいい?」
「感動するようなことを言った方がいい?」
と迷いますよね。
でも、転勤の挨拶は、
無理に感動させようとする必要はありません。
大切なのは、
これまでお世話になったことへの感謝を、自分の言葉で伝えること
です。
朝礼なら短く簡潔に。
送別会なら、感謝に加えて思い出やエピソードを少し入れる。
この違いを意識すると、自然な挨拶になります。
この記事では、
- 転勤の挨拶スピーチに入れたい内容
- 朝礼で使える短い例文
- 送別会で使える例文
- 感謝が伝わるスピーチの作り方
- 転勤の挨拶で避けたいこと
- 不本意な転勤の場合の話し方
について紹介します。
転勤の挨拶スピーチに入れたい基本の内容
転勤の挨拶は、
「何か気の利いたことを言わなくちゃ」
と考えると難しくなります。
まずは、次の内容を順番に組み立てれば大丈夫です。
- 異動日や転勤先
- これまでお世話になったことへの感謝
- 印象に残っている出来事や学んだこと
- 転勤先での抱負
- 最後の挨拶
必要な場合は、後任者についても一言触れます。
たとえば、
「○月○日付で大阪支店へ異動することになりました」
から始め、
「こちらでは3年間、本当にたくさんのことを学ばせていただきました」
と感謝を伝え、
最後に、
「新しい職場でも、こちらで学んだことを生かして頑張ります」
と締めれば、十分きれいな挨拶になります。
転勤の挨拶はいつする?正式な辞令が出てから
転勤の話を聞いたら、
「早めにみんなへ伝えた方がいいかな?」
と思うこともありますよね。
ただし、
内示や打診の段階で、自分の判断だけで周囲に話すのは避けた方がいいでしょう。
異動についていつ公表するかは、会社によって決まりがあります。
正式な辞令が出たあとや、
上司から伝えてよいと指示されたタイミング
で挨拶するのが基本です。
転勤が決まったことを知っていても、
「まだ誰にも言わないで」
と言われている段階なら、その指示に従いましょう。
朝礼での転勤挨拶は短く簡潔に
朝礼で転勤の挨拶をする場合は、
長く話しすぎないこと
がポイントです。
朝礼は仕事が始まる前や業務時間中に行われることが多いため、
30秒~1分程度を意識して、簡潔にまとめる
とよいでしょう。
ただし、会社によって朝礼の雰囲気や慣習は違います。
普段から一人ずつ長めに話す会社もあれば、本当に一言で終わる会社もあります。
基本は、
その職場の雰囲気に合わせる
ことです。
朝礼で使える転勤挨拶の例文
基本的な朝礼の例文
「お時間をいただきありがとうございます。
このたび、○月○日付で大阪支店へ異動することになりました。
こちらの部署では3年間、本当に多くのことを学ばせていただきました。
分からないことがあったときには、皆さんに助けていただくことも多く、感謝しています。
新しい職場でも、ここで学んだことを生かして頑張りたいと思います。
短い間ではありましたが、本当にありがとうございました。」
これくらいでも十分です。
朝礼の場合は、
異動先・感謝・今後の抱負
が入っていれば、きれいにまとまります。
短めに済ませたい場合の例文
「このたび、○月○日付で名古屋支店へ異動することになりました。
皆さんにはこれまで大変お世話になり、本当にありがとうございました。
こちらで学んだことを生かして、新しい職場でも頑張りたいと思います。
今までありがとうございました。」
突然、
「一言お願いします」
と言われた場合にも使いやすい形です。
長く勤めた部署から転勤する場合の例文
「このたび、○月○日付で東京本社へ異動することになりました。
この部署では長い間お世話になり、仕事のことだけでなく、本当に多くのことを皆さんから教えていただきました。
忙しい時期に声を掛け合いながら仕事を進めたことなど、たくさんの思い出があります。
離れるのは寂しいですが、新しい部署でもこちらでの経験を生かして頑張ります。
長い間、本当にありがとうございました。」
送別会での転勤挨拶は少し思い出を入れる
送別会では、朝礼よりも少し時間があります。
そのため、
会を開いてもらったことへのお礼+具体的な思い出+感謝+今後の抱負
まで話すと、自然な挨拶になります。
目安としては、
1~3分程度
にまとめるとよいでしょう。
送別会となると、
「感動することを言わなくちゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、長い感動話を用意するより、
本当にあった出来事を一つだけ話す
方が、その人らしいスピーチになります。
送別会で使える転勤挨拶の例文
基本的な送別会の例文
「本日はこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。
このたび、○月○日付で大阪支店へ異動することになりました。
こちらの部署では3年間お世話になりました。
入ったばかりの頃は分からないことも多く、皆さんに何度も助けていただいたことを覚えています。
特に○○の仕事では、忙しい時期にも皆さんが声を掛けてくださり、チームで仕事をすることの大切さを学びました。
今振り返ると、本当に多くの方に支えていただいた3年間だったと思います。
新しい職場でも、こちらで学ばせていただいたことを忘れず頑張ります。
勤務地は変わりますが、今後また一緒に仕事をする機会もあると思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。」
少し感動が伝わる送別会の例文
「今日は私のためにこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。
今回、転勤が決まってから改めて振り返ってみると、ここで過ごした時間は本当にあっという間だったなと感じています。
仕事がうまくいかなくて落ち込んでいたときに声を掛けていただいたことや、忙しい時期にみんなで力を合わせて乗り切ったことなど、いろいろなことを思い出します。
一人ではできなかった仕事ばかりでした。
皆さんと一緒に仕事ができたことを、本当にありがたく思っています。
新しい職場でも、ここで教えていただいたことを忘れずに頑張ります。
離れてしまいますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。」
上司や先輩への感謝を入れたい場合の例文
「本日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。
このたび、○月○日付で福岡支店へ異動することになりました。
この部署では、仕事の進め方だけでなく、社会人として大切なこともたくさん教えていただきました。
特に○○課長には、私が仕事で迷っていたときに何度もアドバイスをいただき、本当に感謝しています。
また、同僚の皆さんにも、忙しいときには何度も助けていただきました。
皆さんと一緒に働くことができたことは、私にとって大きな財産です。
新しい部署でも、ここで学んだことを生かして頑張ります。
本当にありがとうございました。」
「感動される挨拶」を狙いすぎない方がいい
転勤の挨拶を考えていると、
「せっかくなら感動してもらえるスピーチにしたい」
と思うこともあるでしょう。
ただ、
無理に感動させようとしなくて大丈夫です。
むしろ、
「皆さんには本当にお世話になりました」
だけで終わるより、
具体的なエピソードを一つ入れる
方が気持ちは伝わります。
たとえば、
「入社したばかりの頃、何も分からない私に○○さんが一つずつ教えてくださいました」
「繁忙期にみんなで遅くまで頑張ったことが今でも印象に残っています」
「初めて大きな仕事を任されたとき、チームの皆さんに支えていただきました」
などです。
ほんの一言でも、
自分にしか話せないエピソード
が入ると、定型文とは違った挨拶になります。
上司・同僚・部下への感謝の言葉
誰に向けて話すかによって、感謝の伝え方も少し変えられます。
上司への感謝
「仕事で迷ったときには、いつも的確なアドバイスをいただきありがとうございました。」
「○○さんから教えていただいたことを、新しい職場でも大切にしていきたいと思います。」
同僚への感謝
「忙しいときに何度も助けてもらい、本当にありがとうございました。」
「一緒に仕事をして、何度も笑ったことも大切な思い出です。」
部下や後輩への感謝
「皆さんが頑張ってくれたおかげで、たくさんの仕事を乗り越えることができました。」
「私の方が皆さんから学ばせてもらうことも多く、本当に感謝しています。」
自分の立場に合わせて、一言加えるだけでも十分です。
不本意な転勤でも挨拶で愚痴を言わない
転勤が決まった人の中には、
「本当は異動したくなかった」
「どうして自分が?」
と思っている方もいるでしょう。
その気持ち自体は自然なものです。
ただ、
朝礼や送別会の挨拶で、人事への不満や愚痴を話すのは避けた方がいいでしょう。
聞いている側もどう反応してよいか困ってしまいます。
無理に、
「転勤が楽しみで仕方ありません!」
とまで言う必要もありません。
たとえば、
「慣れ親しんだ職場を離れる寂しさはありますが、新しい環境でも頑張りたいと思います」
くらいなら自然です。
自分の気持ちを完全に隠す必要はありませんが、
最後は感謝と前向きな言葉で締める
ことを意識するとよいでしょう。
後任者が決まっている場合は一言触れてもいい
担当業務を引き継ぐ後任者が決まっている場合は、
「今後は○○さんに引き継いでいただきます」
など、一言触れることもあります。
特に取引先と関わる仕事の場合は、
誰が引き継ぐのか
を伝えておくと、周囲も安心します。
ただし、朝礼や送別会で詳しい引き継ぎ内容まで説明する必要はありません。
業務上必要なことは、別途きちんと引き継ぎを行いましょう。
転勤の挨拶で避けたい内容
転勤の挨拶では、次のような内容は避けた方が無難です。
- 長すぎる話
- 自分の実績ばかりを語る自慢話
- 転勤や人事への愚痴
- 上司や同僚への批判
- その場にいる人しか分からない内輪ネタを長く話す
- 誰かが不快になるような暴露話
- 正式に公表される前の転勤情報を話す
最後の挨拶ですから、
聞いている人が気持ちよく送り出せる内容
を意識したいですね。
転勤先での最初の挨拶はどうする?
今までの職場での「別れの挨拶」と、転勤先での「着任の挨拶」は少し目的が違います。
転勤先では、
- 名前
- 以前の所属
- これから担当する仕事
- 簡単な抱負
- よろしくお願いしますという挨拶
を伝えれば十分です。
たとえば、
「本日付で大阪支店から異動してまいりました○○です。
前部署では営業を担当していました。
こちらでも早く仕事を覚え、少しでも皆さんのお役に立てるよう頑張ります。
分からないことも多いと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。」
という形です。
転勤初日から長く自己紹介する必要はありません。
転勤の挨拶についてよくある質問
朝礼での転勤挨拶は何分くらい?
会社の慣習にもよりますが、
30秒~1分程度を意識して簡潔に
まとめると話しやすいでしょう。
異動先・感謝・今後の抱負が入っていれば十分です。
送別会では何分くらい話す?
送別会では、
1~3分程度
を目安にするとまとまりやすいです。
会を開いてもらったことへのお礼や、印象に残っているエピソードを一つ加えると自然です。
感動する話を入れた方がいい?
無理に感動させようとする必要はありません。
大げさな言葉より、
実際にあった出来事と具体的な感謝
を一つ入れた方が気持ちは伝わりやすいです。
転勤が嫌だった場合も前向きに話すべき?
無理に「うれしい」と話す必要はありません。
ただし、人事への不満や愚痴をスピーチで話すのは避け、
「離れる寂しさはありますが、新しい職場でも頑張ります」
など、最後は前向きな言葉で締めるとよいでしょう。
挨拶の途中で泣いてしまったら?
無理に取り繕う必要はありません。
少し間を置いて、
「すみません、いろいろ思い出してしまいました」
と伝えてから続ければ大丈夫です。
長いスピーチより、気持ちが伝わる一言の方が心に残ることもあります。
後任者の名前は挨拶で伝える?
すでに正式に決まっていて、職場で共有して問題ない場合は、
「今後は○○さんに引き継いでいただきます」
と一言触れてもよいでしょう。
ただし、会社の方針や上司の指示を優先してください。
まとめ
転勤の挨拶というと、
「何か感動することを言わなきゃ」
と考えてしまうかもしれません。
でも、大切なのは、
感動させることではなく、これまでお世話になった人へ感謝を伝えること
です。
朝礼では、
異動先・感謝・新しい職場での抱負を30秒~1分程度で簡潔に。
送別会では、
会を開いてもらったお礼・具体的な思い出・感謝・今後の抱負を1~3分程度で。
と考えると作りやすいでしょう。
そして、定型文だけではなく、
自分にしか話せない小さなエピソードを一つ
加えると、自然と気持ちの伝わる挨拶になります。
転勤が決まったときは、内示段階で勝手に話さず、正式な辞令や上司の指示に従って挨拶することも大切です。
新しい職場へ行っても、また以前の職場の人と一緒に仕事をすることがあるかもしれません。
これまでの感謝をしっかり伝えて、気持ちよく次の職場へ向かいたいですね。
参考情報
この記事は、ビジネスマナー・キャリアに関する現在の情報を確認して作成しています。
マイナビ転職|異動のあいさつの基本とは?スピーチ・メールに盛り込む内容と例文を解説


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